友達にすら嫉妬して

俺のとても大切な友達が
俺の愛する人の肩に手をさりげなくかけて
腰にさりげなく手を回す。
彼女もそれを振りきらない。
さりげない。さりげない。

それを見て見ぬ振りをしなければならない俺。
自分の中で葛藤が起きる。
別れてるんだからそんな事気にしてもし方が無い。
でも、好きだからどうしても嫉妬してしまう。

訳もわからず苦闘する。

嫉妬ってとても嫌だ。
こんな感情を持ってるなんて
気づかれたくない。
さらさら笑っていられたらいいのにね。

そんな自分が壊れそう。
嫉妬の嵐に狂うなんてしかも、
その相手が自分にとってとても大切な
友達だなんて。
ほら、こうやってまた自己嫌悪。
笑ってしまうね。
自分を。

だから忘れてしまいたい。
なかった事にできたらとてもラクなのに。
忘れてしまいたい。


でも無理な事を1番良く知ってるのは俺。

友達のままでいられたら良かったのに・・・。
少しそう考えて切なくなってしまう春でした。
そんな事絶対無理だったなんてわかってるのに。
もしも、彼女と友達のままだったら
俺は彼女のまえから姿を消していた気がする。
だって彼女が他の男にも笑顔を向けてるなんて
その人の為に行動するなんて
手を繋いで微笑会うなんて考えただけで
気が狂いそうだったから。

ああ、逃げてしまいたい。
でも逃げたくない。

矛盾の葛藤に悩まされる。

そんな中布団で寝てたら
また黒い髪の女に夢の中で
壊された。

精神が危うくなってきてる。
優しく抱きしめて。
それ以外何もいらないから。